浴室に限らず、ひび割れが見られた場合にはすぐに補修を行う必要がありますが、特に浴室の場合は水を扱うため、建物の老朽化に直接的に繋がってしまいます。
そうならないように、ひび割れには早めに対処したいですよね。

今回は、浴室の床がひび割れる原因とひび割れの補修方法をご紹介します。

□浴室の床がひび割れる原因と問題点をご紹介します！

お風呂には、現場で壁や床を施工して仕上げる「在来工法」と、あらかじめ工場で作られたパーツを現場で組み立てる「ユニットバス」があります。
どちらの工法でも、床のひび割れの主な原因は経年劣化であると言われています。
お風呂を長年使用することで床にひび割れが発生し、穴が開いてしまうのです。

ユニットバスの場合、経年劣化に加え、お風呂の椅子によって床材が剥がれてしまうこともあります。
耐用年数は約15年程度とされており、特にお風呂を設置してから15年前後の場合は劣化症状が現れやすいです。


一方、在来工法でお風呂の床がタイル張りの場合、経年劣化によって目地に充填されたコーキングが剥がれてひび割れが発生します。

また、タイル目地の耐用年数は約10〜15年であるため、タイル目地の劣化が原因でひび割れが起こる場合もあるでしょう。

□ひび割れの補修方法をご紹介します！

住宅の基礎部分に被害が及ばないように、ひび割れを発見したらできるだけ早く対処したいものです。
ここでは、ひび割れの補修方法をご紹介します。

＊浴室と床が一体のユニットバスがひび割れした場合

ユニットバスでは、ひび割れた部分の下地をエポキシパテやガラスファイバー素材で下地処理して、その上から塗装仕上げを行います。
その際、部分的なひび割れでも、床全体に塗装をかける場合もあります。

＊ユニットバスの床材がタイルの場合

この場合のひび割れ補修には、エポキシ系の接着剤やコーキング剤を使用し、割れた部分を埋めていきます。
エポキシ系の素材は水濡れに強く、乾くと非常に硬くなるという性質を持っているため、硬い素材のタイルには相性抜群です。

どちらの場合も、特殊な塗料だったり取り扱いが難しかったりするため、自分で行うのではなく、施工を依頼することをおすすめします。

□まとめ

今回は、浴室の床がひび割れた場合に考えられる原因と補修方法をご紹介しました。

浴室のひび割れを放置しておくと、ひび割れ部分から水が床下へと漏れ出すようになり、床下の基礎部分が腐敗してしまいます。
基礎部分の老朽化を防ぐためにも、ひび割れが見つかったらすぐに補修を依頼しましょう。